2022年9月23日㈮㈷~25日㈰ / 岩手県紫波自転車競技場(333m/周)
参加種目/スプリント、ケイリン 種別/4部(50歳以上55歳未満)、チームスプリント
福岡空港から岩手県花巻空港へ直行便が出ているので、福岡から岩手へは思いのほか簡単に行くことが出来る。自転車競技は準備する用品が多く、しかも忘れると現地調達や代用が効かない物ばかり。飛行機での運搬は重量が増すと追加料金が発生するので荷造りには気を遣う。トラックレーサーとホイール(カーボン素材なので破損しない様に)、大ギヤ小ギヤ(ギヤ比を変更するため)、ヘルメット、シューズ、フロアポンプ、工具や天気予報から想定したウエアを自転車運搬専用の箱に詰め、これを抱え体重計に乗って重さを量り、詰め替えては量りを数回繰り返す。ローラー台(これも各自で用意する)は予め別便で発送することにした。
23日㈮午前8時過ぎに同行のMさんと車で出発。福岡空港にて他の福岡県勢と合流し、11時40分発→13時35分花巻着。予約していたレンタカー2台に分乗して空港から約30分ほどの所にある紫波(しわ)自転車競技場へ向かう。到着後早速着替え、自転車を組み立てて小雨の中を試走。飛行機移動なので疲れも無く、調子は良かったが、濡れた走路のせいか数人が落車していたのが気になる。
9/24㈯午前 雨 ①スプリント予選 200mタイムトライアル
※ルール/スプリントは予選でタイムトライアルを行う。助走をつけてトラックを走り、最後の200mのタイムを計測する。本戦は予選タイム上位の選手が1対1で先着を争い、勝ち進んでいくトーナメント戦。
雨だったので、朝の公式練習もせずにローラー台のみでウォーミングアップをする。2.5周のうち1.8周はイメージ通りの走りだったが、駆け下ろす瞬間は何となく怖さを感じて早めに腰を下ろす。後述するが、これは「滑り」を若干感じたからかも・・・。しかし何とか予選タイム11秒930でカテゴリー1位通過
9/24㈯午後 雨 ②スプリント1/2決勝(準決勝)
対戦相手は予選タイム4位の千葉の飯嶋さん。抽選で私はアウトスタート。(インスタートの選手は半周の先行義務がある)スタートして2コーナーまでゆっくり進み、飯嶋さんが走路外側に上がったので、私も追従しようとしたそのとき、前輪が滑り、ストーンと落車。トラック競技は長年やっているが、この様な落車はあまり経験がないので何が起こったのかと驚いた。原因は走路に生えた「カビ」。地元の人の話によると、バンクの外に自生している木の樹液が走路に落ち、それに含まれるオイル成分等がカビ化していて、雨で濡れるとツルツル滑るという…(-_-;) 走路が濡れているとほとんど分からなかったが、乾くと2コーナーや3コーナー辺りが黒くなっていてそれが「カビ」だった。
幸い走路が濡れていたのと速度もあまり出ていなかったので、擦過傷と軽い打ち身で済み、再発走。同じ様に2コーナーまで進み、また飯嶋さんが外に上がったところをもう落車したくないので内をすくい、そのまま中バンク走行。ホームストレートで相手が速度をあげるのに合わせて私も上げる。流し先行のまま2コーナーまで進み、そこから相手のダッシュに合わせ、ゴールまでもがき、何とか先着。脚は使ったが、決勝に進めて良かった。この日は私の他にも落車が続出する1日だった。
9/25㈰午前 晴 ①ケイリン(333m×5周回)
※ルール/日本生まれの世界競技ケイリン。ペースメーカーが先導し、徐々に加速して残り半分の距離で退避、着順を競う。先頭は風圧が大きいので優位な位置取りと駆け引きが激しく行われる。
7名出走で、抽選の結果5番手からのスタートになる。昨日スプリント1/2決勝で当たった飯嶋さんが6番手だったので、マークされるのかな?と思いながら、ぺースメーカーが退避するまではこの位置で様子を伺う。ペーサー退避後(残り2.5周)、あまり大きな動きがなく牽制気味に約1周が過ぎ、残り1.5周から徐々に前に上がり始める。そして残り1周のホームストレートでダッシュ。2コーナーではまだ3者並走で、真ん中の選手の発声もあり、無理にインに切れ込まない様に注意し、バックストレートで何とか先頭に出切り、そのまま先着。まずはひとつ優勝出来てホッとした。
②チームスプリント
※ルール/1チームで3名で編成し、1周ごとに先頭の選手が抜けていき、3周目の最後の選手の入着タイムを競う。
チームスプリントスタート
手前:第1走、中:第2走、奥:第3走(店長)
この後縦一列となって走るが、ブレーキが無いので自分の脚力だけで調整して列を作る難しさもある。
私は第3走なので最後まで走る役。スタートがやや苦手なので、前の選手に付ききるまで気を抜けない。事前に福岡県Aチームのメンバーで練習会も行って練習を積んだチームスプリント。私達より実力上位は3チームあり、1チームにでも勝てば表彰台の可能性もある!と意気込み、大きなミスもなくフィニッシュしたが、他のチームも実力を発揮し、結果4位。しかし、練習の成果が出た4位でもあったと思う。(練習の過程が楽しかった)
③スプリント決勝
もう一組の1/2決勝を制した予選タイム2位、埼玉の奥津さんが相手。7月に長野で行われた全日本選手権マスターズ同種目覇者の強豪選手だ。1本目、私はアウトスタート。約1周は牽制状態のままスプリント競技特有のゆっくりしたペースで上バンクを進む。が、ホームストレートに入る4コーナーで打鐘と同時に私がアウトからかけ下ろし、先行体制に入る。1〜2コーナーは流し、2コーナーで相手がダッシュするのに応じて私もダッシュ。この場合、このダッシュ勝負に負けなければインコースの方が有利で、いわゆる「イン粘り」という戦法でそのまま先着できた。奥津さんはダッシュにとてもキレのある選手なので、何とかしのげて良かった。
スプリント2本目スタート
手前店長がインスタート 2本目は私がインスタート。変に細工をするつもりはなく、0.25周後には一番下に降り、後方の相手を確認しながら距離を縮めていく、が、残り1.25周の辺りでダッシュを掛けられる。まだ少し油断していた私との距離はぐんぐん広がり、必死に追うも残り0.75周の辺り(最終周回2コーナー)では3車身ほど開いていただろうか。ここで「諦めてもう1本走るか」とも思ったが、がんばってバックストレートを踏んでみると相手が近づいてきた!そうなると力も湧いてきて、ゴール少し手前には逆転、先着フィニッシュと共に2冠達成!
年間で一番の目標である日本スポーツマスターズの個人種目を、2冠という最高の結果で締めくくることが出来て良かった!
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